12人が本棚に入れています
本棚に追加
武器倉庫(簡単に作られたテントの倉庫)では一人の女がパイプ椅子に退屈そうに座っていた。歳は御剣と同じ20代前半くらいだろうか?
「あの~~ここに予備の武器はありますか?アメリカ軍のでも良いんですけど?」
御剣が喋ると女は目を輝かせ御剣の手を強く握る。女の胸元には『宮之原ユキネ(ミヤンバル ユキネ)』とネームプレートに書かれていた。左腕の階級章を見ると階級は陸士長(各国の陸軍で言う上等兵)だった。
「……やぁ~~っと来てくれたっ!!あー長かった!えっと、初めまして。第15旅団(沖縄県の自衛隊)に所属してます宮之原ユキネ陸士長です。今は人手が足りず緊急で武器倉庫に配備されています!!」
宮之原はそう言うと勢いよく立ち上がりビシッと敬礼をする。
「あぁ……俺は御剣京介。階級は准陸尉(各国の陸軍で言う准尉)だ。まぁよろしくな。」
「えぇ!?…准陸尉!?なら貴方がわずか数年で准陸尉に上り詰めた伝説の自衛官『1師(第1師団で関東地方の自衛隊)の御剣』とは貴方の事ですか!?」
そう宮之原が驚くと御剣に握手を求めた。御剣は渋々と握手をする。
御剣は倉庫の奥を覗き込む。中にはM4A1カービンやコルトM16A2が縦に並べられていた。
最初のコメントを投稿しよう!