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「えっと……その武器は何?」
御剣は倉庫の奥の壁に掛けられていたANアバガンを改造したような武器を指差す。その銃にはいろいろな装具が取り付けられていた。
「これは反乱軍が改造したANアバガンです。レーザーポインターや反動を抑える改良など……ようは魔改造ですね。これは反乱軍の個人が改造しているらしいのですが……」
そう言って宮之原はANアバガンを御剣に手渡した。かなりの重量があり、普通の兵士では少々辛そうな重さであった。
「ちなみに隣のスチール缶は簡易型の手榴弾です。反乱軍はこれを使いますが威力は我々とほぼ同じかと……」
御剣はANアバガンを壁に掛けテントの奥に入った。そして手榴弾を手に取りジッと眺める。缶は皆の知っているコーヒーの缶でそこら辺に投げ込まれてもまず気づかないだろう。
「……軽いな。中は簡単に出来ているのか?」
「えぇ、かなり適当で殺傷能力は低いのですが気づかれにくいので殺傷能力をカバーしてます。なので我々とほぼ互角です。」
そう言うと宮之原はハンドガンの弾を御剣に渡す。弾はコルト・ガバメント用の弾だ。
「一応補給しといて下さい。軍の経費なので無料ですよ。あとハチキューも補給しといた方が良いんじゃないでしょうか?」
御剣は弾薬を手に入れると元居たテントに急いで戻った。
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