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「あぁ、私は米系中東人と日本人のハーフだが中東の血が濃いからこの肌の色だ。だが私は立派なアメリカ国民だぞ。」
レベッカはスコープのレンズを磨きながら答える。スナイパーライフルの隣に置いてあったデザートイーグルのグリップ(銃握)には漢字で『百戦錬磨』と彫り込まれていた。その漢字が金色に輝いていた。
「そうなのか……ロックウェル。タバコと火をくれないか?」
御剣はロックウェルの方向に振り向く。ロックウェルの吸ったタバコは灰皿を見るかぎり2本目だった。
「アメリカンスピリッツしか無いけど良いか?」
御剣は「あぁ」と答えタバコとライターを貰う。ライターは金色に赤い十字架が描かれたライターだった。
「………あと二人いるはずだが…レベッカとロックウェルは分かるか?」
レベッカは首を横に振り、ロックウェルは分からないとジェスチャーをする。
「………探すか。」
御剣はテントの入口を開け、外に出ようとする。だがレベッカが御剣を止める。
「これを持って行け。」
レベッカは自分のデザートイーグルを御剣に投げる。安全装置はちゃんと機能していた。
「了解。んじゃ…行ってくる。」
御剣はデザートイーグルを腰のベルトに挟み、それ以外の武器を置いて外に出ていった。
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