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御剣は外に出て秋葉原駅北口に向かって歩きはじめた。その場所が第二テントだからだ。
歩いている間いろいろな物を見た……
反乱軍によって銃撃されたコンクリートの壁の銃痕、蜂の巣にされたテント。穴の空いたガソリン用のドラム缶、まだ火の付いている街路………
反乱軍は我々と互角…いや、それ以上かもしれない。それ程まで被害が大きいのだ。これはまさに世紀末であろう。
「おい、そこのお前。」
御剣は振り返った。しかしそこには誰もおらずアサルトライフルが捨てられていたり、ドラム缶が転がっている程度だった。
「そこのお前でありますよ!」
その刹那、いきなり電柱の裏から何かが飛び出してきた!!御剣は颯爽とデザートイーグルを取り出し身構える。
相手は髪がレモン色の可愛い少女であった。軍服が似合い、手には同じデザートイーグルが持たれていた。
「……何だ。同じ軍人かよ。」
御剣はデザートイーグルを収め、ベルトに挟んだ。そして面倒臭そうに肩まで届く髪を掻く。
「『軍人かよ。』とは何でありますか!?私の名前は立花少佐。人は私を少佐と呼ぶであります。」
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