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「………瑞穂…みずほ」
「………みずほっ…みず…ほ
起きろよ……いつものように
俺を叱ってくれよ、頼むよ……………………みずほ」
眠っている彼女を起こそうと
俺は彼女の体を揺らした
「…………なあ……嘘なんだろ
瑞穂……起きてくれよ…」
「……グスッ……た、頼むよ
瑞穂……………お願いだからさ」
俺は何度も彼女の名前を呼んだ
だけど彼女からの返事は二度と
返って来る事はこなかった
18歳の冬、俺は愛しい人を
失った
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