7人が本棚に入れています
本棚に追加
ここは多分、夢の世界。
景色は薄暗く、何もない。
だけど目の前には1人の少女が立っていた。
漆黒のドレスが、薄闇に翻った。
こちらを見て、微笑んでいる。
少女の笑い声や楽しそうな足音以外、あらゆる音が絶えていた。
少女は、俺にこう語りかけてくる。
眠らないの?
一体、何の事か理解が出来ない。
ここは夢の世界。
俺は眠っているはず。
首を傾げながらも返事してみた。
寝てるよ
すると少女は首を横に振る。
寂しそうな顔をしながら。
くるりと背中を向けて、離れていく。
すると頭に痛みを感じた。
リアルな痛み。
それと同時に夢の景色が、音もなく崩れ去っていく。
最初のコメントを投稿しよう!