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暖かい日差しが射す学校の屋上
そこに芝生の上で横になり青空を見つめている青年がいた。
彼の名前は天崎 剣(アマサキ ツルギ)、世界に希望をもたせた英雄、天崎 玄朗(アマサキ ゲンロウ)の息子である。
彼は授業をサボり屋上にいる。クラスメイトが理由を聞くと
「この世界は腐っているから」
と彼はクラスメイトに言い教室を出ていく
彼と話がしたいと思う生徒は多い、何故なら彼は顔立ちこそ整っているものの、人とのコミュニケーションをとろうとしなかったから。
そんな彼には一人だけ積極的にコミュニケーションをとっている人物がいた。
彼があまりにもその人としか関わらないために生徒達は常にストレスを感じていた……
――――
「ふぁ~」
ツルギは寝ていたのか目覚めたと同時に伸びをした。
「寝ちまってたか……まぁいいか」
とツルギは独り言を言って起き上がりポケットからペンダントを取り出した。
「父さん……」
そのペンダントは父の形見であった、ツルギは父との生活を思い出していた。
一緒に笑ったこと
一緒に食事をしたこと
一緒にご飯のため買い物をしたこと
様々な思い出が映り
ツルギは涙を流した……
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