騒々しい

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 昼休みになった。  退屈な授業を、毎日のごとくギリギリで乗り越える。  午前の授業を寝なかった自分を褒め、弁当を食す。  席が近い奴らと話して、そそくさと食事を済ませた。  そして俺は、一つの席に向かう。 「おっ、何やってんの」 「予習だよ予習。見て分からないのかって」  相変わらず真面目だな。思いながら隣の空いている席に着く。 「おい、ここ間違ってんぞ」 「えっ、マジ?」 「ダッセー」  それから一人、二人ぐらいがまた集合する。クラス内のまとまりは、大体三人から五人。  一人か二人なのが、疎らに。  そこで俺は一冊のノートを見つけた。 「なんだ、これ」 「あ、ダメ。描きかけの絵だから」 「見せろよー。どうせ上手いんだしさー」 「ダメだってば」  頑なに拒否される。そいつがゆっくりと、ノートを閉まった。  バトル、スタートだ。
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