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『ミズーリ州の片田舎、エドガートンに奇妙な夫婦が住んでいる。旦那は車椅子に乗り、日中はほとんど外にでない。時折出てきたとしても、大きなニット帽とマフラーで(夏でも!)顔を覆っている。そして奇妙なことに、その妻は旦那の前では一言も喋らないのだ。さらに、どういうことなのかその夫婦の会話は、全く理解できないが、旦那が一方的に喋るだけなのだ。妻は時折「うんうん」と首を振るか頷くだけ。それもさぞ楽しそうに。全く奇妙なこの夫婦のことを、町の人間はかなり気味悪がっており、風のうわさでは、殺人事件を起こして逃げてきたなどという話もちらほら…。彼らの過去は目下調査中、続報を待て。』
スコットは立ち上がった。この事件には何か奇妙な真実が潜んでいるかもしれない。もしかしたら、世界が危機に落ちいってしまうような、暗くて深い何かがあるかもしれない。それを阻止するのが、スコットの使命なのだ。そして彼は飛行機と列車を乗り継ぎ、緑の白衣を翻し、一路ミズーリ州エドガートンへと向かった。
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