劣等感

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「直人様、風紀委員長就任おめでとうございます!」 「今日も素敵ですね!!」 直「みんな、ありがとう」 次々にお祝いの言葉をかけられる。 その度に笑顔で対応する。 この学園に来てからずいぶんと笑顔の対応に慣れきってしまった。 充「笑顔の素敵な王子様?そろそろ顔合わせに行かなきゃ」 どこから現れたのか、充がにこやかに話しかけてくる。 「充様!!」 「姫、今日もすごく可愛い」 「お二人が並ぶと本当に絵になる」 「お二人は恋人同士なんですか!?」 などなど… 色々な声が聞こえてくる。 充「みんな、おはよう~直人かりてくよ!?」 周りに群がる生徒たちを華麗にかわしながら、俺の腕をとると笑顔でみんなに手をふる。 充「もう~直人はすぐ捕まるんだから」 直「ごめん、ごめん」 充は笑顔もだが、俺よりも人をかわすのが上手い。
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