劣等感

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俺は、みんなに王子呼ばわりされている。お世辞でもカッコイイ訳じゃないからなぁ。 充は女みたいな容姿とふわりと花が舞うような(ファン曰く)笑顔からか姫と呼ばれるようになった。 いつも充と一緒にいるせいか、周りには俺たちの関係を勘違いしてる奴らが多い。 充はそれを利用して、面白がってみんなの前ではわざとそれっぽく振る舞う。 そうする事で充に手を出そうとする奴がだいぶ減っているようだ。 そんな俺らはクラスの出席番号が前後だったから話すようになって仲良くなった。 まぁ、最初の印象とはだいぶ違うが… でもなんだかんだ言って、気があったから一緒にいる。
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