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ぶつかったのは女の子ではなく、ただのイケメンだった
「痛てて……俺は平気、君は大丈夫？」
イケメンが俺に問いかける
怒ってくるかと思ったが最初に発した言葉は俺の安否について
この人は優しい人だ
「大丈夫です、すいませんでした」
受け答えと謝罪を同時にする
「いやぁ、それにしてもよかった」
「何がよかったんですか？」
「こんな時の為の日頃の特訓が役にたったことかな」
特訓？ この人は柔道か何かをやっていて受け身の練習でもしているのだろうか？
そんな考えが浮かぶ
「何をやっているんですか？」
「ああ、それはね…」
何故か少しの間をあけるイケメン。
何かと期待が募っていく
「マッスルトレーニングだ」
意味がわからなかった
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