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何処かでお会いしませんでしたか?
わたしのことはもう、忘れてしまったのですね。
2000年という時間は長過ぎましたか?
わたしはといえば、あなたのことを、
ひとときも忘れたことなどはありません。
わたしはいつも、あなたを見守っていました。
あなたを見つめる、鉱物、植物、動物、人々の目を通して。
あなたにわざと気づかせるために、
あえて、あなたに気づかせないようにするために、
ありとあらゆる方法を取って、
“わたしはここにいる"ということを、
あなたにお知らせして来ました。
わたしのことはもう、覚えていないのですね。
それでもわたしは構いません。
“あなたがそこにいる"ことを、
わたしは安心していつも見つめています。
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