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アル『私がここへきたのは過去の生態系について調べにきたのも一つだが、大きな理由はある男を追っている』 アクセル『ある男?』 アル『あぁ、その男の名は「ジョーカー」…全てに絶望し、歴史を歪めた…私の兄だ。』 ミント『なんでそんなことするのー?』 アル『ジョーカーには愛する女性がいた。二人とも歴史研究者でね。二人でさまざまな時代へ行ってたんだ。だがある時代から帰還後彼女が体調不良を訴え倒れた。彼女は病気ではなく、「呪い」を受けていたんだ…』 アル『皆呪いを恐れ、誰も助けてはくれなかった。彼女も呪いで体力を奪われみるみる痩せていった。』 アル『彼女が息を引き取る前に言ったそうだ。「これも全て神が決めたこと。こうなる運命だったのよ。でも悲しくないよ?貴方と出会えて沢山の幸せをもらったから…ありがとう…」と…』 アル『彼女を失ったジョーカーは絶望し、そして彼女を見捨てた全てに復讐することにしたのさ。奴は時の理を使い、生けるもの全ての未来を殺すつもりだ』 アル『神の描いた絵図を奴は受け入れることができなかったのさ。』 ルーベット『悪い人だけど…かわいそうね…』 アル『あぁ……「時の理」は3つあってね。3つ揃わないと願いがかなわないんだ。一つは私がこの時代で回収した。もう一つは別の時代に。最後の一つは恐らくジョーカーが持っているだろう。』 ミント『どんな宝石ー?見せて見せてー!』
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