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「それってアリなんですか?」
なんか、雑用を押し付けられたみたいで気にくわなかった
「…依頼に有り無しはないからな…それに…」
松田先輩が窓の外を指差したためつられて窓の外を見る
「うわぁ///」
東に面した窓からは学校のプールと池が見えていた
朝日に照らされてキラキラ光っている
「凄い!!すっごく綺麗ですね//」
興奮気味に松田先輩に言うと先輩は嬉しそうに頷いた
「…これを見たら…巡回も悪くないな…と思うだろ?」
開けた窓から入った風が先輩の前髪を揺らした
気持ちよさそうに目を細める先輩を見て思わず頬が緩む
「思います!!」
生徒会の役員達はバカだ
こんな綺麗な景色を見れないなんて
窓の外をしばらく眺めてから再び巡回を再開した
誰もいない校舎は何故かドキドキした
普段の賑やかな雰囲気とはまるで違う
会話は少ないけど、先輩と校舎内をゆっくり歩くのは楽しかった
朝の散歩も悪くない
こうしてさくらの初めて仕事は無事に終わったのだった
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