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巡回の仕事を終えて爽やかな気分で自分の教室へ向かう
なんて爽やかな朝だろう
今なら苦痛な授業にも堪えられる気がする
「へぶっ!」
爽やかな気持ちで歩いていると転んで床に顔面を強打した
「あら?そこに倒れているのはクズさくらさんじゃないですか。朝っぱらから床と濃厚なキスとはまた斬新な」
篠原は自分が足をかけたくせに、ニヤリと笑ってさくらを見下ろしていた
「篠原先輩おはようございます。良い朝ですね」
さくらは笑顔のまま立ち上がると篠原に向かって頭を下げた
そんなさくらを篠原は変な物を見るような目で見ている
「それではご機嫌よう」
さくらは何事もなかったかのように教室に向かって歩きだした
ふふ…命拾いしたな篠原
今の私は変態である貴様を包み込む事が出来るような広い心を持っているのだよ
「さくらおはようって…鼻血出てるよ;!?」
親友の優子に会うと優子が駆け寄ってきた
「ノープロブレム」
さくらは迅速な動きでバックからティッシュを取り出すと、鼻に詰めた
ふふ…今の私は鼻血にも動揺しない
鼻血が出ているのに気づいていたにも関わらず指摘せず、鼻血を垂らしたまま校舎内を歩かせたクソ篠原を責めたりもしない
今日の私は一味違うのだよ
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