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うちの学校には『何でも屋』が存在する
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「さくら!!早くしないと佐藤先輩達が行っちゃうよ」
さっきから私の腕を引っ張る親友の背中を見て溜め息がでる
私の親友佐山優子は3年生の佐藤和樹の大ファン
今日も出待ちをしようと私達は下駄箱に向かっていた
「落ち着きなって;イケメンってだいたい腹黒なんだよ?まずイケメンって何だし…何でも略せば良いって問題じゃ」
優子に不満を漏らしたが、その声は彼女に届かず女子の甲高い声に掻き消された
思わず耳を塞ぐ
出て来たなイケてる面をした佐藤先輩
下駄箱は女子で溢れ、私の立っている所からじゃ先輩の姿は見えない
親友の優子の姿がないため、あの女子の群れに勇敢にも潜り込んだみたいだ
「よくやるよ;」
離れた所で親友の帰りを待とうと下駄箱から離れようとした時だった
背後から突然腕を掴まれた
「へ?」
思わず変な声が出る
振り向くと整った顔をした男子が立っていた
…と思ったらそこで私の意識はなくなった
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