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「葛さくらだな。今日からうちの組織に入ってもらう。拒否権はない。以上」
「以上じゃねぇよ!!」
何格好つけて以上とか言ってんの?
意味わかんないし!!
メガネは伊達か?おい
「組織というのは俺らがやっているいわゆる『何でも屋』だ」
若干めんどくさそうに続けた
「何でも屋って…」
あの相談すれば何でもやってくれるという有名なイケてる面した集団か
「拒否権ないって…どうして私なんですか?」
態度が急変しさくらは恥ずかしげに目を逸らした
あのイケメン集団に勧誘されたって事は私が可愛いから?
まぁ確かに可愛いけど…
あぁあれか!!
男臭い集団に紅一点が欲しくなったんだ
「これで決めた」
男が手にしているのはダーツの矢
「お前は所さんか!!!」
某番組でやってるあれだろ!?
日本列島に矢をさして行っちゃうやつ
第一町人とかいって無差別に話し掛けるあれ
「さくらちゃんは見事に的中したんだよ」
充が持っているボードを見てみる
「不吉だなおい!!つか、穴でかくね!?私の名前グチャグチャですけど!!」
ボードに載っている私の名前はダーツの矢が刺さっただけとは思えぬ程グチャグチャだ
周りの人達にも被害が及び周辺がグチャグチャになっている
「響のやつ、ダーツ下手くそ過ぎて結局ハンドボール投げたんだ」
真顔で言う佐藤先輩
「いや諦めろよダーツ!!」
メガネかけてるくせに馬鹿なのか!?
どんだけダーツで決めたかったんだよ
結局最後はダーツじゃないじゃん!!
しかもハンドボールって…せめて野球ボールあたりにしとけよ;;
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