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「こいつぁ、面白い。ラッパで怒鳴る男なんざ、何処を探してもお前さんくらいだよ。」
そんなふうに笑われては、ラッパ吹きも負けてはいられません。ペトルーシカのベルの先をうさぎの方へ向け、『ブルルン、ブオーン!』と、いかにも腹を立てている様子で吹き鳴らします。
「なんだい、俺はここいらじゃ『はらぺこうさぎ』で通ってんだ。食事をちょこっと味見するくらい挨拶みたいなもんさ!」
『ブーブク!ブルン!』
「ちくしょう、何言ってるかわかりゃしねえ!言いたい事はてめぇの口で言えってんだ!」
さぁ、大変です。二人はとうとう喧嘩を始めてしまいました。通り過ぎて行く村の人々は皆、うさぎとラッパという奇妙な口喧嘩に、驚きと好奇の目を向けました。
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