おにぎり

2/3
前へ
/46ページ
次へ
ひぃばぁは よく私に おにぎりを作ってくれた。 「ひぃばぁ…なっこ、お腹すいたょ」 私がお腹を押さえながらひぃばぁに言うと 「どれどれ。そこに座って待ってれ」 そう言うと ひぃばぁは 私を台所の椅子に座らせ 手早くおにぎりを 作りはじめた。 自家製の梅干しを中に入れて 周りには塩だけがついてる シンプルなおにぎりだった。 私は ひぃばぁの作ってくれてた あのおにぎりが 大好きだった。 どんな高級料理よりも 美味しかった。 私が嬉しそうにおにぎりをもらって食べてる姿を ひぃばぁも満足そうな顔をして笑って見てたね。 私は ひぃばぁの あの笑顔も 大好きだった。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加