身分、悪魔。敵、五色の変態共

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まあ、被害者の女生徒は、同じ女性隊員のグリーンとピンクに任せた。 残る我々は、三人係りで、魔力の痕跡と逃走経路を探った。 この場に残留する魔力は確かに、人間の物では無い、本当に悪魔である。 しかし悪魔とは、人間世界に訪れる事が余り無い。 何故なら、悪魔の住む世界から人間世界に来るまでに、天界を渡らなければならない為、並みの悪魔では天界で、神々に滅されてしまうという。 つまり―― 「――七つの大罪レベルの悪魔だな」 「……考えたくないがな」 俺がそう告げると、ブルーはそれを苦虫を潰したような声で答えた。 七つの大罪。 七人の悪魔が人間世界世界にやってきた時、それぞれの罪を巻き散らかしたと言われる事件。 色欲、憤怒、暴食、怠慢、嫉妬、傲慢、強欲の七つだ。 どれぐらい強いかと言うと。 それがもし世界で暴れだしたら、7日で人類が滅亡するぐらいに強い。 正直、敵にまわしたくないんだがな。
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