way of life―fifth―

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黄昏ブラザーズなどと呼ばれていることなどつゆ知らず、二人は窓枠に寄りかかり空を見上げていた。 学校の窓はちょうど腰ぐらいまでの高さがあるので、寄りかかるにはちょうど良い。 風が少し前髪で遊び、教室の中へと入っていく。まるでこの雰囲気に誘われたようだ。 「昨日さ」 「うん」 「調べたんだけどさ」 「うん」 「結局ダメだったんだよな」 「うん」 「休むことは叶わなかった」 「うん」 二人とも声に覇気が無い。目も死んでいる。 後ろの喧騒をモノともせずに自分の世界に入る二人だったが、現実逃避はあまり長く続かなかった。 「ふったりっとも! な―にそんなとこでぼんやりしてんだよ、こっちに来い」 ブラザーズの間に入る司。それぞれの肩を掴むと、勢いで窓から引き離した。 「ああ……楽園が……」 未使魔 大輔が窓の外に手を伸ばす。 「…………」 東雲 豊も手を伸ばす。 が、その手がなにかを掴むことはなく、しきりに空を掻くのみだった。 今日は魔術師学校行事の日。 魔術師が楽しみにしている日である。  
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