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「もし下が地面だったら、まだ望みはあったかもしれないけどさ、運悪く舗装されてたんだよ。そこってさ、ちょうど山に入るための階段があるところで、ぼくたちがいた場所は、上だったんだ」
「でも、生きてたんだろ?」
「まあね」
「じゃあ、なんで殺したことになるんだよ。お前が注意を怠ったからか? でも、そんなの後ろ向きに歩いてた愛刀ってやつが」
「あのね、大輔。ぼくはその程度のことで自分に責任にあるって思わないよ」
「じゃあ……」
「そのあとだよ。決定的だったのは」
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