way of life―seventh―

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「表現ってレベルじゃなかった。ぐしゃぐしゃって言葉がそこにあって、ぐしゃぐしゃって言葉以上にぐしゃぐしゃで、ぐしゃぐしゃって言えないほどでぐしゃぐしゃで、ぐしゃぐしゃってほかに使えないほどぐしゃぐしゃだった。でも、多分助けられた」 治癒能力者。 自分は治せないが、他人は治すことができる能力。 緊急事態。応急処置。その言葉が今当てはまる。そして、助けられるのは、自分だけ。 「多分、あいつも、そう思ってたんだろうな」 療の声から、抑揚が消えていた。 布団を抱きしめ、自分を抱きしめ、潰すように、絞り出すように。 「ぼくは、助けなかった」 だって、言っちゃったんだもん。 あいつを見て、ぐしゃぐしゃになったあいつを見て。 「気持ち悪い」 見て、思ったことは、それだけだった。 助けようとか、思っていなかった。頭の中になかった。 治癒能力者なのに、助けることが仕事なのに。 目の前のけが人を見て、抱いた感情は、嫌悪感。
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