way of life―seventh―

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「……たまにさ、夢に出るんだよ」 「……愛刀 夢追がか?」 「うん。そんで、自分に腹が立つ。夢の中のあいつはさ、ぼくを許すんだ。別に気にしてないって、笑うんだ。どんだけぼくってお気楽なんだろうね、どんだけ勝手なんだろうね、勝手に殺しておいて、そのくせ夢で愛刀を登場させて自分を許してる。最低だよ。最悪だよ。救いようがないよ」 なんて声をかけたらいいだろう。かける言葉を探していると、また家が揺れた。さっきよりも強い揺れだった。「な」なんですか? そういいかけて、遮られた。 「だいじょうぶだよ、大家さん。ちゃんとわかってる」 療が天井を見上げる。 「ぼくは生きるよ。壊れないよ。だいじょうぶだよ。愛ちゃんにはこれ以上迷惑をかけないよ。いい子でいるよ。”落ちた”まま、ヒトになるよ。歳星 療でいるよ」 歳星 療。確か、偽名だったか。愛が名付けてくれたという、”歳星”。 その意味を知っているのだろうか。 「ゴホッ……。大輔、なんだか話し疲れちゃった。寝ていい?」 「え? あ、ああ。わかった。俺、部屋を出るから。ゆっくり寝てろ」 「うん。おやすみ」 この部屋の主人なのに、追い出される。いや、追い出されてなどいないのだが、いちゃいけない気がした。
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