way of life―seventh―

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ノブの手をかけ、ひねる。カチャンと外れた音を聞いて、そのままの体勢で、訊いてみた。 「なあ、療。最後にいいか?」 「なに」 「お前の歳星って、愛がつけたんだよな」 「そうだよ」 「その意味って、お前知ってるか?」 「意味?」 一度咳をして。 「そんなのわからないよ。再生にかけたんじゃないの? 自分でいうのもなんだけど、愛ちゃんがこの名前をくれた時、酷かったからぼく自身の再生もひっくるめて、この名前をくれたんだよ」 歳星。サイセイ。再生。 「療。誕生日覚えてるか? ほら、お前の誕生日に俺が魔術で宇宙を作ったやつ」 「覚えてるけど……だからなに?」 「そのときにさ。見つけたんだよ」 宇宙を詠むためにイメージ作りのために買った本。その中に、あったのだ。 歳星。その名前が。 「歳星。それって、星の名前なんだよな」 太陽系5番目の惑星。その大きさは太陽系の中で最大。名前は。 「木星」 「…………」 「木星が意味するものをしってるか?」 「……なに」 「幸運だよ」 ドアを開ける。療はなにも言って来なかった。だから、最後に、言い残した。 「愛は、いったいなにを思って、お前にこの名前をつけたんだろうな」
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