way of life―fourth―

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「というか、なんで療があの部屋で我慢できるのか理解できないわ」 「俺も同感だ。あの黒いカサカサがちょっとでも見えただけで鳥肌もんだぞ。死体を確認するまで目は閉じられない」 「え―? でも」 療は首を傾げる。 「寝てる間も寄って来ないし、気が付いたら側にいたってこともないし、安全じゃない?」 あれを安全と申すか。 「療、奴らは飛ぶんだ。しかも顔に向かって! わかるか!? そーっと近寄ったところでいきなり飛びかかられる恐怖!! 尻餅をつかされる屈辱!! あ―、腹立たしい」 「大輔、多分療に言っても無駄よ」 「あ?」 「療はそんな経験ないから」 「まさか……!!」 「真実よ。ゴキブリに弄ばれた経験がないから一緒に暮らせるの」 信じられないと思い療の顔を見る。 療は笑顔で大輔の話しに首を傾げていた。 「大輔。療はね、太陽なのよ」 「たいよー? なんだそれ」 「いつもニコニコ、まるでお日様みたいでしょ。だからゴキブリは日光にあたるのが嫌だから、物陰に隠れて療に近寄らないの」 「そんな馬鹿な」 「ちなみに、愛もゴキブリに弄ばれた経験はないらしいわ」 「ああ、それは納得できる」 太陽。そう言われて療を見ると、なぜかまぶしく思えてくる。 「ちくしょー、なんで療ばっかり」 「さらにちなみに、太陽じゃないけど私は後光が刺してるからまぶしいわよ。ほら、一応神様だから」 「……死神にも後光って刺すのか?」
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