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可愛いけど、素直になれないあたしは、つい後戻り出来ないことを言ってしまった。
「あっそ。良かったね、いっぱいチョコ貰って。今年はあんたにあげる物なんかないから。」
嘘。本当はある。
両手に持つチョコに、嫉妬したんだ。
修は、驚いた顔をしてる。
あたしが、修に何もあげないバレンタインなんてなかったから。
沈黙が続く。
「……帰る。」
この雰囲気に耐えられなくなったあたしは、教室から逃げるように出た。
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