幼なじみ。

8/9
前へ
/9ページ
次へ
素直になるって、決めたんだ。 素直にならなきゃ。 あたしは、クッキーを修の手に置きながら、呟いた。 「……渡すのを、失敗しました……。」 あたしは恥ずかしくて俯いた。 修は、何故か笑って、 「りーな、こっち向いて。」 と言った。 「やっ、ヤダ!!」 だって顔絶対赤い! 「いいから。早く!!!」 その声が怒ってる様に聞こえて慌てて顔を上げる。 顔を上げると、笑顔の修がすぐ顔の前にいて…… 何かが唇にあたった。 「さんきゅ。クッキーと……コレ?」 ニヤリと笑って、自分の唇を指差す修。 こんなんでもカッコ良く見えるんだから、あたしって重症。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加