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日常に貴方が…
私の妄想は、膨らむ…
もしかして…シンゴくん…
何て…勝手に暴走する心に…
中学時代のあの一ヶ月が…
ブレーキをかけた…
私は、二度と同じ間違いはしない…
シンゴくんは、可愛くなった…
とは、言ったけど…
可愛いな♪
とは、言ってない…
だから、前よりマシになった…
と、言っただけ…
あの、優しさも…
私に特別ではなくて…
具合が悪い人に当然の事をしただけ…
誰にでも優しいんだ…
そうやって、自分の高ぶる気持ちを落ち着けた…
でも、シンゴくんを意識する事は、止められなかった…
男子に優しくされたのが、初めてだし…
普通に話す事も初めてだったから…
シンゴくんは、確かに毎日朝は同じ電車だった…
でも、シンゴくんはいつも友達と一緒にて、話し掛ける事は出来なかった…
私の生活は特に変わらなかったが…
シンゴくんを探す、楽しみが出来た…
一週間が過ぎ、また奇跡がおきた…
毎週火曜は、図書館が休み…
火曜日だけは、真っ直ぐ下校する…
早い時間の電車は、いつも込み合っていて、乗るのも大変…
そして、やっと乗った電車…
ドアに鞄が挟まった…
身動きとれない私の鞄を誰かが、引っ張ってくれた…
この電車…鞄が挟まってもなかなかドア開けてくれない…
皆、馴れたもので…
挟まっても誰かが引き抜いてくれる…
また、親切な人が引っ張ってくれたかな?
「ありがとうございました」と、うと…
「なんだ、ブー子か…ボーとしてるから挟まれるんだぞ」
えっ、顔が見えないが…
シンゴくんだ…
「シンゴくんだったの?ありがとう…」と、言うと…後ろから…
「ブー子、この間と今…二回も助けたんだから…電車降りたら、アイス奢れよ♪」
何?これって…
一緒にアイス買いに行くの?
「うん分かったよ、どんなアイス?」
嬉しいんですけど…
「一緒に帰るか?どうせ、暇なんだろ?駅出てアイス食いに行くか?」
ウソ~一緒帰るか?だって…
やっぱり私…死んじゃうのかも…そして、乗り換え駅に着いた…
「ブー子、どこ行く?」
「どこでも良いよ♪どこのアイス食べたいの?」
何だ?この恋人のような感じ…
「俺、サーティワンが良いな♪」
「うん♪行こうか♪」
2人並んで、話ながら歩く…
だけど…
微妙な距離感を保ったまま…
でも、それが心地好くて…
嬉しかった…
歩きながらも…
テレビの話や色々話して…
いっぱい笑った…
シンゴくんと一緒だと楽しい♪
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