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乗り換えをして混雑した電車の中では…
シンゴくんは、私を守ように立ってくれた…
「気分悪くなったら言えよ…」
何で…こんなに優しいんだろう?
「ありがとう」
私は深く考えない事にした…
今の幸せを大切にしよう…
下車駅に着くと…
「じゃあ…」と、シンゴくんは友達のところに言ってしまった…
それから、毎週火曜日はシンゴくんと帰るようになった…
そして、決まって買い食い…
朝も、週に2回ぐらいは声をかけてくれ一緒に電車に乗った…
朝一緒の時は、必ず乗り換え前にお菓子をくれた…
シンゴくんは、中学校の時から人気があった…
伸長は高く、整った顔立ち…
周りの目を惹く存在だった…
7月になると、今のまで全然話しもしなかった女子が話し掛けてくるようになった…
教室で、本を読んでいると…
「山本さん…何読んでるの?」と、また、声をかけられた…
まあ、彼女達が何を知りたいかは分かってる…
シンゴくんについてだ…
「カフカの変身だよ」
きっと次ぎは…本好きだよね…電車でも読んでるよね…ところで
このパターンもう3人目だよ…
「本好きだよね♪電車でも読んでるよね…ところで、山本さんよく電車で一緒にいる人彼氏?」
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