花火大会…

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このまま、魔法よとけないで… そう、心の中で祈った… 同じ中学だった女子がこちらを見てる… その、羨ましそうに私を見る視線に優越感でいっぱいだった… シンゴくんは無意識にはぐれないようにと手を繋いでくれていた… 大きな手…はぐれないように、しっかり繋いだ手… 私は、幸せでいっぱいだった… 恋愛に憧れて… 誰でも良いから彼氏が欲しいと、思い続け… 彼氏ではないけど…凄くカッコイイ彼と… 浴衣で花火大会…手を繋いで花火を見てる… 楽しく笑って、一緒に色々食べてる… 全てが初めてで…夢のようで… 魔法がとける時間になった… 花火大会が終わり… 帰り際…シンゴくんは、とても素敵な言葉をくれた… 「浴衣凄く似合ってる…ドキッとしたよ…お前と花火大会これて最高だった♪皆、お前にみとれてたぜ♪」 違うよ…皆が見てたのはシンゴくんだよ…でも、嬉しいよ♪ 「私も最高だったよ♪ありがとう♪」そして、調子にのって聞いちゃった… 「シンゴくん、私に惚れた?」 まあ、またフラれるんだろうな… 「うん♪惚れた…」えっ! 「ウソだよ~♪惚れねぇ~よ♪」 シンゴくんは、笑った… 「やっぱりね」何か、ホッとした…
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