9人が本棚に入れています
本棚に追加
このまま、魔法よとけないで…
そう、心の中で祈った…
同じ中学だった女子がこちらを見てる…
その、羨ましそうに私を見る視線に優越感でいっぱいだった…
シンゴくんは無意識にはぐれないようにと手を繋いでくれていた…
大きな手…はぐれないように、しっかり繋いだ手…
私は、幸せでいっぱいだった…
恋愛に憧れて…
誰でも良いから彼氏が欲しいと、思い続け…
彼氏ではないけど…凄くカッコイイ彼と…
浴衣で花火大会…手を繋いで花火を見てる…
楽しく笑って、一緒に色々食べてる…
全てが初めてで…夢のようで…
魔法がとける時間になった…
花火大会が終わり…
帰り際…シンゴくんは、とても素敵な言葉をくれた…
「浴衣凄く似合ってる…ドキッとしたよ…お前と花火大会これて最高だった♪皆、お前にみとれてたぜ♪」
違うよ…皆が見てたのはシンゴくんだよ…でも、嬉しいよ♪
「私も最高だったよ♪ありがとう♪」そして、調子にのって聞いちゃった…
「シンゴくん、私に惚れた?」
まあ、またフラれるんだろうな…
「うん♪惚れた…」えっ!
「ウソだよ~♪惚れねぇ~よ♪」
シンゴくんは、笑った…
「やっぱりね」何か、ホッとした…
最初のコメントを投稿しよう!