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「何してんの？」
沙夜華は、背中に流れる黒髪を靡かせながら、こちらを見ている。
「僕は何をしているんでしょう」
「(………クイズ？)何してんだろね。
学校休んだと思ったら、ランジェリーショップ覗き込んで」
「学校は終わりですか？
今日は何か変わったことありましたか？」
「んーと……、午前は現代文と生物。
体育は、女子が持久走で男子が柔道……」
「友達と雑談しながら昼ご飯を食べて、5時間目の古典は教科書を読んでいるだけなので昼寝をして、家に帰って夕ご飯を食べて寝て、また朝が来て学校、でしょう？」
ループするかのような日常だった。
ずっと変化がないと思っていた、日常。
そう、昨日までは………。
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