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「あたしは、帰る前に部活があるんだけどね。
これから、バド部の夏合宿ミーティングがあるから、買い出しに来たの」
沙夜華は自転車のカゴに入った袋から、缶コーヒーを1本取り出すと、骸に放ってよこした。
「夏合宿ですか。大変そうですね」
冷えたコーヒーを飲むと、少しだけ気持ちが落ち着いた。
「そうでもないよ?楽しいし。
骸も、生徒会のみんなとどっかいくってことないの?」
「どうでしょうね。
最近は顔出していませんし……」
「そのことだけど、レイ君怒ってたよ?
"いくら雑用係の庶務でも、ちゃんと出てこい!"って」
「雑用係ではないですよ……。
それに、それは沙夜華にも言えることではないですか?」
「あたしは部活と兼部だし、みんなそれは分かってくれてるよ。
それに、部活ない日や早く終わる日は、ちゃんと出てるよ?暇な骸と違ってね」
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