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「暇じゃありませんよ。
ここんとこ忙しいんです」
「なら、ちゃんと用事あるからって言えばいいじゃん。レイ君や会長に」
肩をくすめる沙夜華に、骸は少しだけ呆れ顔をして言う。
「よくそんなことが言えますね。
半強制で書記にさせられたというのに……」
「まあ、あたしはどのみち、生徒会に入るつもりだったしね。
あたしより、骸の方が超ムリヤリだったと思うけど?」
「…………まさか、本当に入ってしまうとは、思ってもみませんでしたよ……」
「あははっ。あ、そーだ!
もう少ししたら球技大会なんだから、ちゃんと出てよ?」
「わかりましたよ。それでは」
骸は、空き缶をゴミ箱に放り込んで立ち去ろうとした。
「ちょっと待って。
何か買い物があったんじゃないの?」
「いや、別に………」
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