Project1 オペレーション-少女育成計画-

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「………ちょっとしたギャグですよ。 でも、やっぱりやめます。 買うの、恥ずかしいですし」 骸は、垂れ落ちる汗を拭いながら、言い訳をした。 「選ぶの、手伝ってあげよっか? どんな子どもなの?」 「中学1年から3年生くらいです。 二重の大きな瞳に、小さい唇で、顔立ちは可愛いです。 小柄で、細めの体にすらっとした手足で、焦げ茶色の腰まである長い髪で……」 骸はそこで、沙夜華の奇妙な視線に気づいて、言葉を止めた。 「…って、友達が言っていました……」 「ふーん……?」 沙夜華は不審げに首をかしげながらも、自転車をショップに横付けして中に入っていく。 「そういえば、女の子って、何を食べるんですか?」 下着を選んでいる沙夜華の後ろに立って、骸は訊いた。 「へ?……なに?いきなり……。どーゆー意味?」 「やっぱり、主食は甘いものですか?」 クラスの女子は、やたら小さい弁当を食べるくせに、その後は、コンビニで買ったデザートの類いをパクついている。 どっちが主食かと言ったら、明らかに後者のように思えるのだ。 .
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