17人が本棚に入れています
本棚に追加
「………!」
後ろに居たのは翔だった。
「翔………?」
翔は微笑んだ。
「俺はいつも瑠美のそばにいるよ」
「翔………!!」
「ありがとう。そしてさよなら」
翔はニヒッと笑い、風にのって消えた。
「翔!!」
瑠美は翔がいた場所を見て、上を見上げた。
空は雲1つない晴天だった。
翔……。
いつも瑠美のそばにいるよ…か。
瑠美は心に翔の温もりを感じた。
まるで翔が抱いてくれているかのようだ。
「翔…!聞こえてる?」
瑠美は笑って言った。
「大好き!あたしのヒーローさん!!」
空に向かって風が吹き、緑の葉っぱは空中を待っていた。
瑠美?
聞こえていますか?
僕もあなたが大好きです。
あなたのヒーローになれて良かった。
風は翔のことを示しているように、吹いていた。
―OWARI―
最初のコメントを投稿しよう!