ヒーロー

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「………!」 後ろに居たのは翔だった。 「翔………?」 翔は微笑んだ。 「俺はいつも瑠美のそばにいるよ」 「翔………!!」 「ありがとう。そしてさよなら」 翔はニヒッと笑い、風にのって消えた。 「翔!!」 瑠美は翔がいた場所を見て、上を見上げた。 空は雲1つない晴天だった。 翔……。 いつも瑠美のそばにいるよ…か。 瑠美は心に翔の温もりを感じた。 まるで翔が抱いてくれているかのようだ。 「翔…!聞こえてる?」 瑠美は笑って言った。 「大好き!あたしのヒーローさん!!」 空に向かって風が吹き、緑の葉っぱは空中を待っていた。 瑠美? 聞こえていますか? 僕もあなたが大好きです。 あなたのヒーローになれて良かった。 風は翔のことを示しているように、吹いていた。 ―OWARI―
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