★Second stage

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何故、偽名を使っているのか・・まぁ、その理由を今は、彼女の使う魔術の条件とでも言っておこうか。 厳密には少し違うのだが、しかし説明しだすとまた長くなるので、詳しいことは後程に話すとする。 とにかく、今はバクに起きてもらわなければ。 僕はバクの体を揺すり続ける。 「・・・ぅん」 そして、しばらくそうしていると、短く呻くような声を出して、バクが目を覚ました。 「なんだ、リオンの兄ちゃんか。久しぶりじゃん。何?何しに来たの?」 「何しに来たって・・・バク、お前ミーシャから何も聞いてないのか?」 「うん?何が?今日って何か予定あったの?少なくともバクはミーしゃんから何も聞いてないよ」 バクは眠そうにしながらも、緋色の瞳で僕を見上げ、そう僕と言葉を交わす。 ・・・ちなみに、皆さんも分かっていると思うが、僕がこの教会で会おうとしている人物は、目の前のバクではなく、僕とバクの短い会話の中に出てきたミーしゃん、ことミーシャである。 スペルは“Misia”と書き、前述した通りかなりめんどくさい奴で、見た目もバクと違って可愛くなどなく、30過ぎのおっさんだ。image=444446193.jpg
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