★Second stage

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要するに、使う幻術の種類や状況によって、ケース・バイ・ケースというわけだ。 魔術なんて、大概はそんなものである。 ・・・と、今まで大した説明もなく、自然な感じに“魔術”という言葉を使っていたが、いい加減に魔術について説明するとしようか。 魔物の話をしたので、すでに話した気になっていたが、しかし普通に忘れていただけだ。 ごめんなさい。 まず始めに、魔物は魔術を使う。 魔物の殺人衝動の原因となる魔力を糧にして発動する術だ。 その種類は千差万別といえ、バクのような(バクが何故に魔術を使えるのか、バクの正体は何者なのか、という疑問はさて置き)幻術というものもあれば、皆さんのよく知る火や水を操るというものもある。 だから、ケース・バイ・ケースというわけだ。 そして第2に、人間も魔術を使う。 魔物ほど多量にではないが、人間にも一応魔力はあるのだ。 その魔力を、人間は魔具という特殊な道具を媒介とすることで、魔術として発動することができる。 魔具についての説明は・・・別にせずとも、字面で分かると思うが。 しかし、念のために。 魔具、読んで字の如く“魔術に関する道具”のことである。 もとは魔物が使っていた道具だったり、魔物の身体の一部を埋め込んで造るもので、これを僕たちハンター、つまるところの“魔術師”が魔術の媒介として使用して、魔物を討伐するのだ。 もちろんハンターで魔術師である僕も、魔具は持っている。 今まで言わなかったが。 言わなかっただけで、きちんと持っている。 僕の腰の辺りにぶら下がっている2丁の装飾銃がそれだ。 名を“トリガーハッピー”という。 2丁で1つの魔具となっており、使いやすいし、見た目もいいしで、僕が愛用させてもらっている一品だ。
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