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このトリガーハッピーの特徴をあげるとするならば、やはり何と言っても魔具の特殊効果―――専門的な用語で“限定効果”という。要するにそれぞれの魔具が1つずつ持つ能力のことだ―――を自分で自由にカスタマイズできることである。
何でも、というわけには流石にいかないが、僕のトリガーハッピーを上手く使いこなせば、バクのような幻術だって発動させることも可能だ。
まぁ、僕はやったことがないけれど。
しかし、ここで勘違いしてもらっては困るので、あらかじめに言っておくが、トリガーハッピー自体に、その能力のカスタマイズといった限定効果があるわけでは、実はないのだ。
トリガーハッピー単体の(2丁で単体というのも変な物言いだが)その限定効果は本来の形通り、銃の形通り、弾丸を発射するだけである。
見ようによれば、普通の銃と何ら変わらない。
あくまで、能力のカスタマイズができるのは弾丸の方なのだ。
トリガーハッピーに使用する弾丸は少し特殊で、弾丸それ自体が魔具の使用者の魔力を帯びている。
つまり、これを言い換えると、トリガーハッピーの弾丸には使用者が好きに魔力を込められるということだ。
弾丸の制作過程で、幻術を見せる効果を付けたければ、そのように魔力を込め、火や水を出したければ、火や水が出るように魔力を込める。
言ってしまえば、より重要なのはトリガーハッピー本体ではなく、その弾丸というわけだ。
(まぁ、弾丸においては替えがきくが、トリガーハッピー本体においては替えがきかないので、本当の意味で重要となるのは、やはりトリガーハッピー本体の方だが)
・・・さて、これでだいたい魔術に関する説明は終わりとなる。
まだ十分に理解できない点や、そもそも全く理解できていない点もあると思うが、しかしそういった点は後程に。
ストーリーが止まってしまっているので、今はそちらを進めることを優先させてもらう。
そういうわけで、バクに連れられ教会の中に入り、ミーシャと僕が対面するシーンからテイクスタート!
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