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単純な話である。
そんな、事を荒立てていうような必要は、実のところ無かったとも言えるのだ。
待ち合わせではなく・・・この教会に直に住んでいる人物へ会いに来ただけのことなのだから。
謎なんて何も・・・うん?
いや、余計に不自然だとか僕に言われても、そんなことは知らない。
そこまでを僕の拙い意思表現能力では、フォローしきれない。
何か言いたいことがある方は、僕にではなく、その教会に住んでいるという変人野郎に言ってくれ。
あいつなら、それこそ優々と適当に答えてくれることだろうし。
そして、その変人野郎の話を聞いて、最終的に皆さんさんはこう思うはずだ。
もうお前めんどくさいから教会から出てくんな!
一生その中で暮らしとけ!
とか、そんなことを。
・・・まぁ、僕が何を言いたいかというと、今から僕が会うことになる人物は、それほどまでにめんどくさい奴だということだ。
こんな一行で済む文を長ったらしく書いて、できるだけ会う時間を遅らせようとしていることからも分かる通り。
と言っても、それもそろそろ限界か・・・
あんまり長く引き延ばして、皆さんを焦らしているように思われてもイヤだし、いい加減僕も腹をくくることにしよう。
重い足を引きずって、僕は教会の扉の前に移動する。
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