環 境

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少し子供がうまれるまえ、 私が妊婦だった時の話をしようとおもう。 お腹も少し出てきた頃、 仕事も辞め毎日が退屈だった。 最初からツワリがひどくて、 外に出かけるなんて、 とても無理。 お酒はもちろん飲めないから、ビー君が飲みの席では運転手になっていた。 ある日、 いつもどおりお迎えにいった。 同級生の顔見知りの友達がいつものメンバーだった。 迎えについた先で、ビー君は いつものように酔っぱらい、 口調も荒く目がすわっていた。 ああ…またか… お決まりだった。 たまにビー君は飲みに行くので、 「全然いっていいよと」快く出していたつもり。 …でもこの酒癖の悪さは、 皆に迷惑をかけるのでは ないかといつも不安であった。 実際、 毎回飲むとケンカ口調になり、態度が大きくなるビー君は、 見ていて飽きれてしまうくらいだ。 ヤンキーではない。 硬派な男は好きだと いっていたが、 同じことのようなきもする。 家までの道なりに、 コンビニのまえを通った。 寄ろうとしたらヤンキーがいっぱいたまってて、入りたくなくて途中でやめた。 『あれっ?寄らないの?』 見ていたビー君がいった。 『いいよ、向こうにもコンビニあるし。』 『あいつら暇人やなぁ…』 隣でイライラしているのが感じられた。 それと同時に窓を開け, 『かかってこいや━!』 とビー君が叫んだではないか! なにいってんだこのアホ! 本気でおもった。
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