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『もう!窓閉めてよ!』
イライラして言った。
『ああ?なんだと?』
完璧に強気になっているビー君はたちがわるい。
『寒いとお腹冷えるからよ。』
さらりと話題を赤ちゃんに移した。
『あぁ…』
それには少し考えたのか、
おとなしく窓を閉めた。
夜の国道は車もまばら。
でもあせることなく
60㌔で車を転がした。
『もっとスピードだしてもよくない?』
隣の酔っぱらいはヤジを跳ばす。
『赤ちゃんびっくりするやん』
そんな会話がつづいていた。
むしろコンビニでの
あの行動に呆れてしまい、
言葉もない。
ふとルームミラーをみると
後ろにべたづけした車がいた。
危ないなぁ…
あおるならぬいていいのに。
するとやたらとパッシングしはじめた。
眩しくて危ないので、
路肩に避けた。
『…ねぇ』
『ああ?何?』
『今のって、さっきあんたが叫んだから追い掛けてきたんじゃない?』
『は?まじかよ!お前追い掛けろよ!』
ぬいていった車を、
さらに追い掛けるようビー君はいった。
『いやよ。なにかんがえてんの?できるわけねーやん。』
お腹を触りながらいった。
『ちょっと!運転かわれ!!』
もめていると
後ろから来ていたビー君の友達がきた。
ちょこっとビー君とは話しをして、
『危ないなぁそんなやつは俺が捕まえる。』
友達も燃えていた。
まてまて
大人になろうよ。
早くかえってねたい。
真夜中にカーチェイスがはじまった。
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