環 境

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国道は夜になると、 大型トラックが数台まばらに通るくらいの静けさだ。 道路は広く二車線。 外灯もまばらに、 ひたすら一本道。 けれども年間死亡事故件数が県下No.1の名所。 運転はビー君に変わり、 私が同乗していたのでゆっくりめに走ったつもりだったんだろうが、軽く90㌔はでていた。 純正のヴィヴィオはがたがた揺れる。 前をいっていた、 友達の車が旧道をうろついていた。 ハンドルをいきなりきって、 ビー君は友達と合流した。 『車ナンバー見たけど、あいつ〇〇(地名?)の二個下の奴だよ。』 窓から顔を出して 友達がいった。 続けて、 『俺そいつの知り合いの携帯わかるから、いまから呼び出すわ。』 そういって電話をかけはじめた。 調度、近くに公園があったので駐車してまった。 すぐに連絡があって、 本人から電話口での謝罪がされた。 それにさらに腹をたてた ビー君はすかさず、 『ああ??納得いかんだろうが?出てこいっていってるだろ!!お前の家に行ってもいいんぞ!』 ただの酔っぱらいの暴言にきこえる。 何より外は冷え込んでいて、 これは赤ちゃんに悪い…と体勢も気にしながらじっとしといた。 電話がおわったのかビー君は こっちにきて、 『出てくるみたいやから。しょーもないやつや、きっと。慰謝料貰う。』 とにやにやしていた。 友達も便乗して、 追い掛けたときにホイルに傷が入ったから弁償させよう!と盛り上がっていた。 ・・・ほんと情けない。 二十歳も越えた男が、 チンピラみたいなことをいうのか。 ただ私も、 あんな危ない運転は迷惑だったから直接謝罪はしてもらいたかった。 しばらくして、 見覚えのある車が一台駐車場にはいってきた。
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