釈放せよ

環 境

…なんだか
うまく使われたような、
ちょっとおいしいﾄｺをもっていかれたような…
微妙な心境であった。
実母はその話を聞いて、
憤怒していた。
『そんなのあの人の思うツボじゃない！！なんなのあの人は！』
あの人とはお義母さんをいう。
まぁずるがしこい人ではあった。
表でうまいことをいって、
裏では舌をだしているような人だ。
後々の話だが、
来た車は案の定私に貸してもらえるはずもなく…。

…まぁ身内でもお金がらみで色々問題にしたくなかったから、
結局はこれでよかったんだと思うことにした。
悔しいことは悔しいが、
それをまぎらわすいい話が目の前の、車ではないか。
『・・買っちゃう？』
話もまとまらないうちから
私は切り出した。
『えっマジ？？』
喜んだ顔のビー君は、
久々見た気がする。
『とりあえず、見積もりみてからね。』
少し冷静になって、
支払いの計画を
頭でフル回転させた。
これなら。。。
…ギリギリいける。
そうやって新古車を購入した。
大きな衝動買いをしてしまった。