鬱-ウツ-

6/11
前へ
/87ページ
次へ
言葉にはならないような 感覚や感情だった。 私の中にあった、 罪悪感とかそういうものからかもしれない。 しかし、 一つやるべきことをやり遂げたような、達成感のような。 来てよかった。 忘れてはいけないが、 それに捕われてもだめ。 …前に進もう。 その日から私は周りに、 『あと二人は子供が欲しいんだぁ。』 と話すようになった。 あの子らはきっと、 私の元へ今度はちゃんと 性を受けて、 生まれてきてくれるって 信じてるから。 そうしたいんだ。 今まで幽霊だとか、 そういうの全く信じてなかったけど結婚してから生死に触れて、なんだかそんな世界もあるんだって感じた。 もぅストレスだとか入り交じる中で、 頭の中が落ち着く暇もない 状態だったし、 ただの妄想や空想かもしれない。 あたしの一人芝居なのかもしれない。 でも、 それでも信じたい。 あの子たちが私の子宮の頸部の病気だって教えてくれた。 まず内診をしないとわからない病気だし、進めばガンになる。 素晴らしいこの我が子らを、 正当化だといわれようが、 戯言といわれようが… 私は信じたいんだ。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加