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やはり、
家について早々に、
首を長くしてまっていたお義母さんは、
『どうだった?』
そう言わんばかりに私の前をうろついた。
『今回は順調だったです。』
一応報告をしなければいけないかなぁと、
こっちから切り出した。
『そう。まだどっちかは、わからないのよね?』
『あぁ━…最後まで聞かなくていいかなぁと思ってたんですけど、言われちゃいました。』
『…その顔は…あんまり嬉しい知らせじゃないようね。』
『…わかりますか?』
『どちらでもいいんじゃない。』
平気なそぶりをしたが、
お義母さんのキモチの落差は
目に見えてわかるものだった。
『男ばかり・・にぎやかね。』
いいすてるように、
その時ばかりはそそッと
下の家にすぐかえっていった。
…別に…
あたしが悪いわけでも、
この子が悪い訳でもないでしょうに…
イライラしていた。
ビ━君に報告するときも、
お義母さんと同じ反応なのかなと少し
身構えていた。
そういうことで構えないと、
否定されていると受け取ってしまうことが辛い、多分・・・・辛い。
『男の子!?将来キャッチボールできちゃうんじゃない??』
そういった心配をよそに、
ビー君の反応は
予想外にも嬉しそうだった。
かなり…救われた。
その日は、
はじめてかもしれないくらい、赤ちゃんについてこうしていきたいとか、
育て方とか夢とか二人で話した。
すごく幸せだった。
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