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まだお腹は
洋服の厚みでお腹が出てることすら気づかれない頃。
秋になり、
恒例の町内運動会が行われた。
思い返せば、最初この運動会に応援に来たときは、目立ってしょうがなかっただろうなぁ。
今年はまだ競技参加の依頼もなかったしゆったりしていたから、見ているだけで楽しめた。
姑はなぜかあたしのお腹に子供がいることを隠したがっていた。
『お腹もでてないのに、口だけみたいに思われるじゃない。』
・・・だそうだ。
無事に運動会は終わり、
打ち上げ前にすぐそばの
ビ━君の友達の家に
仲間だけ集まった。
女ッ気が少ない仲間内だったけど、
みんな仲良しで楽しかった。
しばらく立ち話をして、
ビ━君は仲間内には赤ちゃんができたと報告してくれた。
皆で喜んでくれて、
私も嬉しかった。
夕方頃から皆で麻雀を
しはじめた。
私はルールもわからないし
つまらないから
見ているだけ。
犬と遊んだり雑誌読んだりしていたら、急にモヤモヤと吐き気に似た感じがこみあげてきて、一気に具合が悪くなった。
日中、
風にあたりすぎたかなぁ…
神経質になっているのか、
やはりつわりは収まらない。
遊んでいるのに
申し訳ないなぁと思いつつも、
『ごめん・・・何か具合悪くなってきた。』
とビ━君に伝えた。
しかし…
麻雀に夢中になっているビー君。
返ってきた言葉が、
胸を突き刺した。
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