産声

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最初は5ccだった。 母乳を飲む量のことだ。 それがもう、 100cc飲むようになった。 小さな体だったから、 どんどん飲んで大きくなれッて祈っていた。 そんな瞬間が嬉しかった。 同級生には沢山ママ仲間がいた。 立て続けに五人くらい出産ラッシュがおこった。 そんな中でも一番に産まれた 私の元に皆は来てくれた。 『うゎーこんなおっきいのがでてくるん?やっぱり痛かった?』 口々に皆から聞かれた。 『痛かったぁ~。これ小さいサイズなんですけど。。。陣痛きたらもう出すしかない!!ってカンヂになるよ…』 聞いていた友達は ヒィィイッて 口ではいってたけど、 もうすぐ赤ちゃんと会えるのが楽しみッて大きなお腹を撫でていた。 出産前は地元の同級生とのコンタクトも薄く、 まさかこんなに周りに相談相手がいると思わなかったので、 『何かあったら相談しようね』みたいな話になった。 すごく嬉しくて心強いコトだった。 育児は大変だとか、 産む前には想像を膨らませて 不安だったけど、 実際赤ちゃんのいる生活は 『こんなもんなの?』 という感じで静かだった。 これね、子供の性格によるので なんというか、うちの子は ミルクとオムツを気を付けていたら、あとはすやすや寝てるだけで、手が掛からない人だったんです。 一心に、 ただ幸せで癒された。 この子でよかった。
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