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振り向けば己より少し下の背丈を持つ男
「いっ‥‥いつの間に!?」
「結城くんの戦いに手を出したら、後で俺が怒られちゃうんだよ」
やれやれ、と神田の逃げ道を塞ぐように立ちはだかる
舌打ちをした神田が日本刀の刃を西園寺に向けた
日本刀の持ち主を冷たい目で睨み付ける
「何?」
低い声が響く
日本刀を持つ手が震えたが力強く持ち直す
ギリギリと歩み寄り、日本刀を近付けていく
「俺とやり合う気?」
ふっと笑い
再び目つきを鋭く尖らせる
「後悔するよ」
日本刀が振り上がると同時に視界から西園寺の姿が消え、
腹部に痛みが走る
「うっ‥」
立て直す余裕も与えず、日本刀を持つ手を叩きあげ
後ろに回り、首元をとんっと叩いた
この間、僅か数十秒。
「ばーか。相手が悪いんだよ」
「要、終わった?」
「うん。」
周りを見れば大の大人たちがごろごろと倒れている
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